2022年度から、高校の家庭科で「資産形成」の授業が始まるほど、世間の「投資」への関心は日に日に強まっているのではないでしょうか。
投資の中でも不動産投資は、他の投資に比べて自己資金が多く必要だったり、多額のローンを組むことからリスクを気にされる方は多いと思います。
しかし最近では、不動産投資も1万円から始めることができるようになっています。
今回は1万円から不動産投資を始めることができる不動産クラウドファンディングサービス「利回り不動産」のメリットや注意点について解説します。
・「利回り不動産」のメリットは?
・「利回り不動産」はどんな人にオススメ?
利回り不動産の概要
利回り不動産は、株式会社ワイズホールディングスが運営する不動産クラウドファンディングサービスです。
不動産クラウドファンディングとは、1つの物件(ファンド)に対し出資者を募り、1人の投資家が1つの物件を運用するのではなく、出資者の資金を元に運営元である「利回り不動産」が物件の運用を行い、運用によって得られた収益は、出資者に分配される仕組みです。
株式会社ワイズホールディングスは非上場企業ではありますが、資本金は1億円あり、且つ主要取引先には野村不動産や三菱地所レジデンス株式会社など、Major7の名前が連ねていることから一定の信頼は置ける会社といえるのではないでしょうか。
またファンドも月1回ペースで募集していることから、今すぐ不動産クラウドファンディングを始めたい方にはオススメのサービスになっています。
サービス名 | 利回り不動産 |
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運営会社 | 株式会社ワイズホールディングス |
設立 | 2014年8月 |
本社 | 東京都港区虎ノ門4-3-1 城山トラストタワー33階 |
資本金 | 1億円 |
上場証券市場 | 未上場 |
利回り不動産のメリットは?
利回り不動産のメリットは大きく3つあります。
- 1万円から投資ができる
- 利回りが高い物件が多い
- リスク対応がしっかりしている
それぞれ詳しく説明をしていきます。
1万円から投資ができる
先述の通り、不動産クラウドファンディングは、出資者を集めて投資を行うため、通常の不動産投資に比べて小さい金額で投資を始めることができます。
とはいえ、中にはウン億を超える不動産もあるため、最低投資額が50万円~というサービスも中には存在します。
利回り不動産は比較的安い物件への投資が多く、かつ優れた集客力によって最低投資額1万円を実現しています。
ファンドの募集方法は「先着式」と「抽選式」に分かれます。
利回り不動産5号ファンド(メゾン・ド・グルー)においては、募集金額が495万円だったのに対し、集まった申込総額は約3,860万円になりました。

募集金額の7倍以上申込みがくることから、利回り不動産の集客力がいかに優れているかということがよく分かるでしょう。
様々な不動産クラウドファンディングサービスがありますが、1万円から投資をスタートできるサービスは一握りなのです。
利回りの高い物件が多い
都内の新築ワンルームマンション投資は、利回り4%~5%前後のものが多い中で、利回り不動産は最低5.0%~最大8.0%と高い利回りのファンドを運用しています。
これは利回り不動産の主な投資対象が都内の新しい物件ではなく、地方都市や都内でも築古物件であるため実現できている利回りです。
過去の例を挙げると、地方だと札幌市や那覇市、都内だと中野や台東区のファンドを募集していました。
リスク対応がしっかりしている
利回り不動産は、リスク対応のため『優先劣後出資』という仕組みを導入しています。
優先劣後出資とは、端的に言えば「運用によって損失が生じた場合、ある程度はその損失を運営会社が負担してくれる」という仕組みです。
具体的には、利回り不動産のサービスを通じて集めた出資者を「優先出資者」、利回り不動産を運営している株式会社ワイズホールディングスを「劣後出資者」とします。
そして総出資金額のうち、80%は優先出資者から集め、残りの20%は劣後出資者の資金を使い運用を行います。
下図の例だと総出資金額が1億円に対し、優先出資者の枠は80%(8,000万円)、劣後出資者の枠は20%(1,000万円)となっています。
仮に運用によって10%(1,000万円)の損失が出た場合、出資者全員で痛み分けをするわけではなく、劣後出資者のみに損失を負担させることができます。
優先劣後出資を導入しているおかげで、一般投資家へのリスクはある程度軽減することができるのです。
優先劣後の割合は、利回り不動産の各ファンドページの「ファンド情報」というタブ内にある「優先劣後関係」から確認ができます。
下図のファンドは優先出資者の出資割合が90%、劣後出資者の出資割合が10%となっています。
他にも利回り不動産は、リスク回避のために不動産管理を行う会社と「マスターリース契約」を結んでいます。
いわゆるサブリース契約というもので、仮に空室になったとしても家賃収入が保証される仕組みです。
そのため地方都市や築古物件であっても、空室リスクを気にすることなく投資をすることができるようになっています。
利回り不動産の注意点
人気であるが故に、投資ができない可能性も
利回り不動産は非常に人気な不動産クラウドファンディングサービスであることは間違いないのですが、その分投資がしづらいという点は注意しなければなりません。
先述の通り、募集方法は「抽選式」と「先着式」に分かれます。
「抽選式」の場合は、申し込んで当たれば投資ができるのですが、例の通り人気であるが故に当たらない確率も十分にあります。
また「先着式」も、ファンドによっては募集して数時間で締め切ることもあるため、募集開始に合わせてパソコン・スマホですぐに申し込む必要があります。
当サイトでは利回り不動産を始め、様々な不動産クラウドファンディングサービスにおける「募集開始前」「募集中」のファンド情報を公開しています。
他サービスの利用も検討したい場合は、以下ページで最新の募集状況を確認してみてください。
元本が保証されているわけではない
いくらリスク管理が優秀だとしても投資である以上、損失が生まれる可能性もあります。
出資法では銀行や信用金庫などの金融機関以外で、元本を保証した金融商品を提供することは禁止されています。
利回り不動産も金融機関ではないため、元本を保証するというサービス内容は違法行為になります。
優先劣後出資やマスターリース契約によって、一定リスク回避策は講じられていますが、元本が保証されているわけではないので注意しましょう。
運用期間が短いものが多い
利回り不動産が扱う殆どのファンドの運用期間は6ヶ月間です。
過去には12ヶ月運用していたファンドもありますが、中長期的な投資を行いたい人は利回り不動産は向いていないと言えるでしょう。
一方で不動産は短期的に値段が大きく変動しない商材であるため、運用期間が短いことはリスク回避の観点ではメリットと捉えることもできます。
裏を返すと、運用期間が長くなればなるほどリスクが高まる可能性もあります。
そういう意味では運用期間が短い方が、どちらかというと初心者向けのファンドといえるのではないでしょうか。
利回り不動産の特徴「ワイズコイン」
利回り不動産にはWISE COIN(ワイズコイン)という独自のポイントシステムがあります。
ワイズコインは利回り不動産での投資や、口座開設時などのタイミングで貯まっていきます。
1コイン=1円の価値があり有効期限もなく、現金化も簡単に行うことができます。
2021年12月時点ではワイズコインを使った独自のサービスは展開されておらず、会員間の譲渡、他社ポイントとの交換もできないため、利用用途は利回り不動産上にしかありません。
ただこのような独自のシステムを準備していることから、今後ワイズコインが様々な用途で活用できるようになることが予想されます。
注意点としては、利回り不動産を退会する場合、ワイズコインの権利が失効してしまいます。
もし退会したい場合は、必ずワイズコインを現金化してから退会するようにしましょう。
利回り不動産はどんな人にオススメ?
利回り不動産のメリット・注意点を以下にまとめました。
・利回りが高い物件が多い
・リスク回避策が優秀
・元本保証ではない
・運用期間が短い
- ローリスクな投資を始めたい人
- 初めて不動産投資を行う人
- 資産形成に強い関心がある人
利回り不動産の始め方
最後に利回り不動産の始め方について紹介します。
利回り不動産の利用を開始するためには、以下の4ステップを踏みます。
- 無料会員登録
- ファンド一覧から応募
- ファンド成立後、契約と入金
- 運用開始
利回り不動産はWEB上で本人確認を行うことが可能であるため、他のクラウドファンディングサービスよりも簡単に利用を開始することができます。
他のクラウドファンディングサービスは、「はがきでの本人確認が必須」であるケースも多いため、すべてWEB上で完結することができるのは嬉しいですよね。
またファンド応募の前に「契約成立前書面」を確認する必要があります。
契約成立前書面には投資に関するリスクや、取引に関する詳細な内容が記されているため、必ず全ての文章に目を通すようにしましょう。
無事、抽選・先着で出資の権利を得ることができたら、具体的な契約と出資金の入金となります。あとは利回り不動産に運用を任せるだけ!
ぜひ、今回の記事を参考に利回り不動産の利用を検討してみてください!