区分マンション売買をする前に
マンションの売買をするにあたっては、どのくらいで売買できるのか、事前に相場観を養っておくことが大切です。
購入したい場合は相場を知ることで高値掴みを防ぐことができます。
一方、売りたい場合は相場を知ることで買いたたかれることや売出価格を高くしすぎて、なかなか売れない、売却タイミングを逃すリスクを避けることができるからです。
区分マンションに限らず、不動産投資は入口と出口が非常に重要です。様々なやり方でその物件の相場を掴み、不動産投資の成功確率を高めましょう。
購入時:区分マンション相場を調べる方法
では、まず区分マンションを購入したい場合に相場をどうやって調べれば良いか方法を見ていきましょう。
購入にあたっては新築か、中古かで分けて調べましょう。
新築物件の場合
新築を買いたい場合、希望するエリアで希望する広さや間取りの新築物件の情報をネット検索や不動産情報サイトなどを通じて検索しましょう。
新築物件の場合、時期によっては、まだ販売価格の公表ができず、最多価格帯の提示に留まるケースもあります。
新築物件の場合、マンションブランドやグレードによっても差が出ます。
希望するエリアで新築物件が見つからないか、1棟程度しか検索されない場合には、少しエリアを広げて検索し、希望エリア界隈の相場も確認するとよいでしょう。
中古物件の場合
中古物件の場合は、不動産情報サイトなどで地域や希望の広さ、間取り、築年数などを指定して検索してみましょう。
中古物件の場合、同じエリアの同じ広さでも、築年数や駅からの距離、使用状況、その他の事情で、価格に大きな差が出がちです。
比較的築浅の物件の場合、自分の許容範囲の築年数や希望する間取りや希望の設備などが付いている物件を探して価格を確認し、どの程度の価格が相場になるか検討しましょう。
価格相場の基本として築年数が古いほど、駅から遠いほど、広さが狭いほど価格は下がっていきます。
また、近年はマンションが建っている立地が所有権ではなく、定期借地権のケースもよく見られるようになりました。
区分マンションの価格は建物価格とそれに対応する敷地の価格で構成されています。
敷地の部分が所有権ではなく、借地権であることで、同じ広さやグレード、築年数のマンションでも、価格が大きく下がる場合があるので、物件を確かめる際は、物件概要をよく確認して条件設定を見誤らないようにしましょう。
売却時:区分マンション相場を調べる方法
マンションを売却したい場合は、いっそう相場は気になります。
資産価値が高い地域なら、築年数が古くても購入時の価格やそれ以上で売れる場合もあるのです。
ですが、一般的には築年数の経過により、どんどん下がっていくことになります。
具体的な相場を調べる方法は以下の通りです。
同じ区分マンションで売却事例がないか確認
地域の相場を知ることも大切ですが、より売出価格の設定の参考になり、実際に売れる価格に近いのが、同じマンションの売買実績を調べることです。
売りたいマンションの名称で検索をかけてみましょう。
戸数が多いマンションなら、現に売出中の物件が見つかることも少なくありません。
また、過去の契約実例がアーカイブとして残されているケースも多いので、過去にどのくらいの価格で取引されているか情報を集めましょう。
もっとも、同じマンションでも、間取りや広さが違っていることや階数が違うだけでも差が出ます。
まずは、同じ間取りや広さの物件の売買事例があるか確認しましょう。
間取りや広さが同じなら、だいたい、その価格が相場の1つの目安になります。
なお、階数は上の階になるほど、少しずつではありますが一般的には高くなるのです。
自分の階が売買事例のマンションより低い階にあればややマイナス相場で、上の階にあれば少しプラスαの相場が期待できます。
近隣の類似物件の売買事例をリサーチ
売りたい物件のマンションで売出中の物件もなく、過去の売買事例も見つからない場合には、近隣エリアにある類似物件の売買事例を探してみましょう。
広さや間取りが類似、築年数が類似、グレードが類似していると、その売買価格と近い価格で売れると期待が持てます。
類似条件が揃わない場合は、可能な限り似た物件を見つけたうえで、築年数などの違いがある部分をプラスマイナスして検討します。
一括簡易査定を受ける
売却したい区分マンションの場合は、自分で不動産情報サイトや不動産会社の過去の販売実績の事例などを通じて、およその相場を知ったうえで、簡易査定を受けてみることがおすすめです。
1社ではわかりにくいので、不動産情報サイトなどを通じて、複数の不動産会社から一括査定を受けてみましょう。
事前に相場観を養っておくことで、査定結果に妥当性があるかがわかりやすくなります。
複数の不動産会社から簡易査定を受けることで、大きな差が出ていないケースや、一定の価格帯に集中していることがわかれば、およそ、その価格で売れることがわかります。
一番オススメ!マンションマーケットを活用しよう
ここまで不動産情報サイトを使って、類似物件や同じマンションの成約事例を探す方法について説明してきました。
実はそれを手っ取り早く行う方法があり、それはマンションマーケットというサイトを活用することです。
査定依頼ももちろんできるのですが無料会員登録をするだけで、マンション名で直接検索し、そのマンションの相場を簡単に確認することができます。