YieldwatchやDeBankを使ってDeFiの資産管理!Pythonを使った資産推移の算出

「DeFiを始めたものの、どうやって資産管理すればよいか分からない」という悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。

今回は誰でも簡単に利用できる、DeFiの資産管理で便利な「Yieldwatch」の使い方と、もう少し踏み込んで資産推移を管理するプログラムの作成について紹介します。

・Yieldwatchの概要と使い方
・Convalentを使った資産管理プログラム

Yieldwatchとは?

Yieldwatchの概要

yieldwatch-logo

Yieldwatchはイールドファーミングを行なっているウォレットと接続することで、資産の合計金額や、どれくらいイールドファーミングによって資産が増えたのかを調べることができます。

イールドファーミングについては以下の記事をご覧ください。

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pancakeswap

Yieldwatchでは無料版とPRO版があり、無料版では以下のような機能を使うことができます。

  1. 現在の合計資産
  2. イールドファーミングによって得られた資産
  3. イールドファーミングのAPR(年換算利回り)
  4. インパーマネントロスの状況

Yieldwatchは基本無料で使うことができるのですが、PRO版にすることで追加機能を利用することができます。

PRO版にアップグレードするためには、保有資産200ドル(約20,000円)ごとに、1ドル分(約100円)のWATCHトークンを保有する必要があります。

つまり保有資産の0.5%分のWATCHトークンを準備しておけば、PRO版を使用することができるということです。

WATCHトークンとはYieldwatchが発行している仮想通貨で、2021年12月時点で1 WATCH = 20円ほどです。

10万円分のイールドファーミングの場合は、500円分のWATCH=25 WATCHということですね。

このWATCHトークンはYieldwatchに支払う必要はなく、ウォレットに入れておくだけで大丈夫です。

PRO版にすると、以下のような機能が使用できるようになります。

  1. 新しいプロジェクトへの参加
  2. より詳細なイールドファーミングのレポート
  3. 複数のウォレットアドレスを統合して分析

DeFiのイールドファーミングを始めたての人は、とりあえず無料版で大丈夫です。

Yieldwatchの使い方

公式サイトにアクセスしたら、画面中央にウォレットアドレスを入力するフォームがあります。

そこにウォレットアドレスを入力し、双眼鏡アイコンをクリックするだけでOKです。

yieldwatchの使い方

 

見ていただくと分かる通り、画像下にあるものが対応しているDeFiのサービス一覧です。

2021年12月時点では26個のプロジェクトに対応しています。

  • Beefy Finance
  • Moonpot
  • PancakeSwap
  • Alpaca Finance
  • Hyper Jumo
  • BLIZZARD.MONEY
  • ApeSwap
  • Biswap
  • BabySwap
  • Bunnypark
  • Jetfuel Finance
  • OpenOcean
  • Ellipsis
  • Autofarm
  • Pancake Bunny
  • Wault Finance
  • Belt Finance
  • Acryptos
  • MDex
  • Alpha Homora
  • Fortress Lending
  • Qubit
  • Venus
  • Creamfinance
  • Channels Finance
  • Atlantis

 

Yieldwatchと類似機能を持つサービス

Yieldwatchと同じような機能を持つサービスは他にも色々あります。

それこそYieldwatchのPRO版と同レベルのサービスもあり、且つ全て無料で使用することができるので、自分に合ったサービスを見つけてみましょう。

特に★マークが付いているDeBankはAPIを公開しているため、プログラミングができる人はDeBankを活用されることをオススメします。

さて、ここからはDeBankのAPIを使って、日別の推移を取得する方法を説明します。

DeBankを使った日別推移の取得

DeBankの概要

DeBank

DeBankもYieldwatchと同様に、イールドファーミングをしているトークンの状態を確認することができます。

加えてイールドファーミングをしていないトークンに関しても、同一のダッシュボードで確認することができるので、仮想通貨ウォレット全体の状態を確認することができます。

Yieldwatchと同じく使い方も簡単で、ご自身のウォレットと連携するだけで現在の資産状況全体を確認することができます。

DeBankの何よりの特徴はOpenAPIが用意されているため、プログラミングができる人は、このAPIを使ってご自身の資産状況を簡単に管理することができます。

ここからはプログラミングができる人向けに、DeBankのAPIについて解説を行います。

簡単に仮想通貨の資産管理をする方法

具体的なAPIの使い方について説明する前に、プログラミングができない人向けにDeFi・仮想通貨の資産管理を簡単に行う方法を紹介します。

なぜDeFiの資産管理が難しいかというと、様々な手数料や、様々な通貨が扱われるためです。

そんな難しい仮想通貨の資産管理ですが、「クリプタクト」というツールを使えば、簡単に管理することができます。

クリプタクト

クリプタクトは利用者数No.1、通貨種類数No.1、取引種類数No.1を誇る仮想通貨損益計算サービスです。

取引履歴をアップするだけで、自動で損益を計算することができ、確定申告のサポートもおこなっています。

クリプタクトであれば、プログラミングができない人も、DeFi・仮想通貨取引が初めての人も簡単に資産管理を行うことができます。

またクリプタクトは無料でデモアカウントを作成することができるため、まずは無料登録をしてみて使い勝手を確認すると良いでしょう。

DeBank OpenAPIとPythonを使って現在の資産を取得

過去の資産推移を取得することができません。

DeBank APIの公式ドキュメントを見ると、トークンやウォレットなど様々な情報を取得することができそうです。

この中のUser > complex_protocol_list を使うと、現在のイールドファーミングの情報を取得することができます。

出力はjson形式され、使用できるパラメータは以下の通りです。

  • id:ウォレットアドレス
  • chain_id:アドレスのネットワーク

非常にシンプルですね。

Pythonの場合、以下のコードで取得することができます。

import requests
import json

my_address = 'XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX'
network = 'bsc'

url = 'https://openapi.debank.com/v1/user/complex_protocol_list?id=' + my_address + '&chain_id=' + network
r = requests.get(url)
r = r.json()

networkの部分はBinance Smart Chainの場合は「bsc」、Ethereumの場合は「eth」とします。

あとは取得できたjsonデータをこねくり回して価格を取得するだけです。

私の場合、以下のような形で資産を管理しています。

定期的なプログラムの実行:Google Cloud Function

データ蓄積:Goole Big Query

データビジュアライズ:Google Data Studio

詳細のコードが気になる方はTwitterのDMや、お問合せフォームからご連絡ください。

まとめ

YieldwatchDeBankを使えば現在の資産状況を知ることができます。

ただウォレットアドレスを入力するだけで、資産の推移を見れるようなサービスは今のところありません

そのため、ご自身でプログラミングを行い、資産推移を集計する必要があります。
プログラミング知識がない人や、仮想通貨の取引が初めての人、確定申告の方法が分からない人は先述の通り「クリプタクト」を使うことをおすすめします。
特にDeFiによるイールドファーミングは、まだ金融庁から正式に認可が下りている金融商材ではないため、正しい知識がある人に相談をして確定申告をしたほうが良いでしょう。
クリプタクトの特徴の一つとして「迅速かつ手厚いカスタマーサポート」が挙げられ、且つ税理士も使用しているサービスであるため、非常に信頼性の高いサービスだと言えます。
まずは無料デモアカウントで、使い勝手を確認してみてはいかがでしょうか。